甘えすぎてごめんね

高校生の頃に初めてした飲食店のバイトで、彼氏ができた。
2つ年上の大学生で、短めの髪は金色に近かったけれど、どこかクールな雰囲気を持ち合わせている人だった。

社会で上手に生きていく術を沢山知っていたし頭もよかったから、話をする度に色々と新しい事を教えてくれて本当に毎日が楽しくて楽しくて仕方がなかった!

時間が出来ると、当時流行っていたビックスクーターで私の通っていた高校まで送り迎えをしてくれたり、プリクラを撮ったり映画を見たり、両親が共働きで誰もいなかった私の家では、部屋のベッドで愛も確かめあった。

一日に何度も何度も確かめあった日もあった。
口数は多くはないけれど、ふと笑った時に口が横に広がる所がとっても好きだった。

いつも話を聞いてくれて、「も~お前は子供なんだから」と頭を撫でられ、時にはそれは違うんじゃないの?と道を正してくれたりしてくれる自慢の彼氏だった。

そんな彼の前で私はわざと大人にならなかったんだと思う。沢山甘えても受け入れてくれる彼に完全に身を任せていたのだろう。
きっとそんなわがままな所に飽き飽きしてきたのだろうと思うのだが、彼の心が少し離れてしまった気がするな。と思う日が増えた。

キスやエッチもなんだか私から求めてばかりになったのが淋しくなった。

彼には他に好きな人ができたのだ。
私には直接言わなかったが、そんなのは大好きな彼を見ていればすぐに分かった。

彼は、小さいころからずっと一緒で、彼の家の斜め前に住んでいる幼馴染と付き合う事になったらしかった。
もしかしたらずーっとその子の事が心のどこかで好きだったのかもしれない。

いつも私とその子を頭の中で比べて、お前は子供だな、と言っていたのかもしれない。
大好きだった彼には私は幼すぎたんだね。
もう少し大人になればよかった。

さようなら。
思い出すだけで胸の奥がまだ痛い、私の初めての失恋。

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